◇手短に◇ 12.31


 昨日の望年会は、想像以上の活況を呈しました。ご参加頂いた方、ありがとうございました。一応主催者側に名を連ねながらも、殆ど何もそれらしき事が出来なかった事は内証です。今度は頑張ります。

 それでは、来年もウラワマニアをよろしくお願い致します!

◇!!冬休み!!◇ 12.29


 今日は思い立ってサイトのデザインをリニューアルしてみた。朝から結構時間を掛けて取り組んでみたものの、やっぱり思ったような出来にはならなかった。そんな風にやる前には全く思わないのだけれど、終わってみるとやっぱりそうだったと思うのは、僕が馬鹿だからからなのか、人間がそういった仕組みで出来ているからなのかは解らない。

 先週、ずっと誰かが誘ってくれないかなと思っていたmixiに漸く入る事が出来て、ただでさえ時間の使い方が下手な僕が余計なおもちゃを手に入れてしまったから始末におえなくて、今まで以上にPCの前に座る時間が増えそうだ。まあ、mixiはどこからでも更新出来るから、会社で仕事をする時間が減るのだろうけれど。

 山瀬の件は、情報があまりにも限られていて何かをコメントするのは難しい所だけれど、一つ言えるのは僕は“ウラワ”のサポーターであるという事。それ以上でもそれ以下でも無いから、必要以上に深く考えるのは止めておこうと思う。

 明日はネット番長望年会。結構な人数が集まるみたいだから、楽しみだ。何を着ていこうかなどと乙女チックな思考回路に陥ってみたり。

※30日追記※
 リニューアルしたのは良いですが、ネスケやFirefoxでの見え方が余りにも酷かったので、とりあえず元に戻しました。

◇訳もなく◇ 12.26


 ウラワがチャンピオンシップへと進み、天皇杯も久しぶりに準決勝まで勝ち上がってそれを必死に追いかけていたら、いつの間にか世間は既にクリスマスという一大イベントを終えてもう年末のカウントダウンが始まろうとしている。昨日はちょっと格好つけた様な事を書いたけれど負けて悔しいのは厳然たる事実であり、今日は一日全く何も予定が入っていない休日だったのにも関わらず朝起きたら体中の力が抜けた様になっていて、普段から無精な僕の特徴がより強化され、結局殆どの時間を布団の中で眠るでもなくただ漠としたまま過ごしていた。

 頭の中が体系立っていないその時間の中で思考はあっちこっちへ飛び火していて、そういえばこの燻る悔しさの原因は何だろうと考えていたら、そうだ昨日は逆転負けを喫したんだという事に気がついた。僕は今年日本平へも岡山へも行っていないから、同点の状態から勝ち越しゴールを決められて負けた試合を目の当たりにしたのは駒場で行われたナビスコ予選の大分戦以来で、本当の意味での逆転負け(先制して逆転された)を見たのは、何と2002年の味スタでヴェルディに負けた時以来だという事実を知って少し驚いた。そりゃ、疲れる筈だよ。

 今年一年はいわばそれ全体が逆転負けの様なイメージをもっているという感覚が僕にはあって、良い所まで行きながら最後の最後で据え膳が目の前でかっさらわれていってしまう事が殆どだった。昨日は、それを象徴する様な試合だったし、これもまた受け入れなくてはならないのだと思う。決勝ゴールを決めたのが中山だったというのも何か感慨深いし、危険なプレーを続けていた永井をフリーにしてまでも攻めてきた磐田のプライドも感じたし、久しぶりに真っ正面から戦った試合だったから、余計に逆転負けの疲れが翌日に出てきたのだと思う。

 そんな疲れも午後になると徐々に抜けてきて、僕は布団から抜け出しておもむろにビデオテープを取り出してデッキにセットした。何か考えがあったのではなくて、ただそこにあったテープを放り込んだだけで、恐らく端から見ればつまらなそうな顔をしているだろう僕は右手でリモコンを司り、そうして映し出されたのは国立で行われた市原との試合だった。画面に広がる本当に楽しそうにプレーをしている選手たちの笑顔を見ているうちに、それが結局タイトルへ結びつけられなかった事実をがつんと目の前に突きつけられた気がしてきて、無性にやるせない思いがふつふつとこみ上げてきた。

 絶対に、来年はリーグを席巻してやる。圧倒的な強さで他のクラブが足下にも及ばない程の成績で、ぶっちぎりで、誰にも文句を言わせない強さで、勝利をもぎ取ってやる。やるせない気持ちはすぐにそんな考えへと変化して、疲れと思っていた倦怠感は急に高いモチベーションへと変化して。僕はすぐに布団を畳んで台所に立ち、慣れない皿洗いをぎこちない仕草でやり始めた。意味のある無しは解らないけれど、何となくそうしたい気分になった。



 左のアンケートですが、振り分けが雑で申し訳ないです。さいスタ南側で見ている人はどこに入れればよいのかとか、つっこみは勘弁して下さい(^^;) 予想通りというか、やはり結果はかなりばらけています。結構面白いかも知れないので、近いうちにもっと細かくカテゴライズしたアンケートを実施したいと考えてます。ウラワサポの生態調査、なんちゃって。

◇お疲れ様でした◇ 12.25


 最後に残されたタイトルを失って暫し呆然としながら、最後の挨拶にゴール裏へとやって来てくれた選手たちに対して手が痛くなる程の力で拍手をして、彼らが背を向けてピッチを後にするとすぐに僕は座っていた席を立った。愕然とした、という程のものではないけれどそれに近い感情を心に抱きながら、ぐったりと重い足取りで階段を下っていると右足首に鈍い痛みを感じて、それはシーズンを通してゴール裏で飛び跳ねつきあってきた痛みで、負けてはしまったけれど、その足首の痛みを通してこれで長かったシーズンが漸く幕を下ろしたんだと切実に感じた。

 言い方によれば今年のウラワは無冠であるし、ここ一番で勝ちきれなかったのは紛れもない事実だ。瓦斯とのナビスコ杯、横浜とのチャンピオンシップ、準決勝で涙をのんだ天皇杯。何れも、優れた内容を誇示しながら戦い続けたウラワ。無冠と言われてしまうのかも知れないけれど、僕はそれに対して恥じる気持ちなど全くないし、それどころか誇らしい気持ちで一杯だ。

 2001年のオフに冠された「3ヶ年計画」の下、ハンス・オフトを招聘してチームの基盤を作り上げ、去年はナビスコ覇者に輝いた。そうして迎えた2004年、僕らのアイドルギドを監督に据え、稀に見る大型補強をしたウラワは走り出した。開幕当初は、代表に選手を持って行かれる事が多く戦術的な煮詰めが進まずに、チームはなかなかこれといった形を創り出す事が出来ずにいた。日本平では情けない負け方をして、その次節には静観なんていう事もあったっけ。

 それでもウラワはその圧倒的な攻撃力を全面に打ち出すフットボールを貫いて、ファーストステージの終わり頃から安定した力を発揮する様になって、セカンドステージはほぼ独走のままトップでゴールを駆け抜けた。クラブ創設以来、初めてのシーズン制覇というプレゼントを持って。確かに3冠と謳われるタイトルを手中に収める事は出来なかったけれど、それ以上に僕はウラワの試合一つ一つに思い入れがあるし、今でも頭の中ですぐに思い浮かべられるシーンがそれこそ幾らでもある。自分たちのフットボールというものをこれ程までに明確に打ち出してシーズンを戦った歴史はウラワには無かったと思うし、高い攻撃力と強烈なプレスは常に相手チームの驚異になり続けて、試合を主体的に過ごす時間がもの凄く増えた。その事が、ただ嬉しい。

 運だとか、経験だとか、カップや盾を勝ち取れなかった理由を口にするのは容易い事だけれど、僕はそれを言いたくはない。だって、想像以上の運動量を要求されるギドのフットボールを、高いクオリティーを保ちながら1年間毎週僕らに見せてくれた選手たちに、これ以上何が言えようか。戦術的に馴染まずにチームがぐらつく様な時にも、優れたマネジメントでチームを創り上げた監督やスタッフに、これ以上何を求められるのか。クラブは最大限に努力をし、チームはひたすらに邁進し、サポーターは必死に後押しし。その結果が、2004年という歴史を刻んだんだ。胸に差し込むような痛みを感じて、それは悔しさなのだろう。でも、僕は結果を静かに受け入れたい。ウラワに関わった全ての人たちに、心から感謝の気持ちを伝えたい気分だ。反省や来期の展望を考えるのは、あと1週間してからでも良いんじゃないかな。甘いかな。

 僕の手元には、仲間たちと声を掛け合ってこの1週間で必死に取った「天皇杯・決勝」のチケットがある。僕は競馬を趣味にしている訳では無いのだけれど、今日は競馬をやる人たちの気持ちを少しだけかいま見る事が出来た。自分のクラブが決勝へ進むと信じ、手に入れたチケット。クラブは負けて、手元に残ったのは紙くずへと変化したチケット。競馬場ならば、これがぱあっとまき散らされて紙吹雪の様な風景が現れるのだろうけれど、僕は何となくそれが出来ずに今も目の前に置いてある。今更手放そうとも思わないし、元旦に国立へ行こうとも思わない。恐らくこのチケットは、来年も僕の机の上に置かれたままになるだろう。そして、僕は来年もウラワというチケットを買い求める。

◇情けなや…◇ 12.23


 所用があってパレードには行けず少しいじけていたのだけれど、気を取り直して出先から帰ってきて、さあネットでも見ようかと自分のサイトを開いたらいきなり見慣れぬ英語のページへ飛ばされてしまった。うーん、もしかして乗っ取られたのか? 今はやりのフィッシングサイトってやつか? などと訝しがりつつ色々探ってみたんだけれどやっぱりウラワマニアはどこか遠くへ行ってしまった様子で、とりあえずFTPを繋いでみるとファイルは普通に存在していたから、僕はどうしたものかとサーバの管理会社へ少々怒り気味のメールを打った。

 そのメールを打った後、全く世知辛い世の中になったものだと嘆きながら仕方なしに他のサイトを見たり、ネット上にころがっていたウラワのパレードを映し出した動画などを見たりしているうちに、はたと気づいてしまったのだ。自分のしでかした恥ずかしい出来事に。

 はい、私はドメインの更新手続きを忘れていました。お金を払っていませんでした。そりゃ、サイトを見られなくなるのも当然で、さっき打ったメールが如何に無意味なものなのかを即座に理解して、平身低頭の謝りメールを再度送信し、ドメインの更新手続きをし。そうするとすぐにドメインは復活してサイトは元通りになったから僕は胸をなで下ろして、自分の浅はかさを呪い、いい加減このスタイルはどうにかならないものだろうかと自問したり。まあ、多分どうにもならないのだけれど。

 という訳で、もしその間にサイトを見に来て頂いた方がいらっしゃったら、お詫び申し上げます。今後はこんな事にならないように気をつけますんで、一つよろしくお願い致しますです。

 それとはまた別に、左にアンケートを作りました。僕は圧倒的にゴール裏に居る事が多いのですが、弊サイトをご覧になっている方々がどのあたりで見ているのか無性に気になりまして。差し支えなければ、教えて下さい。

◇望年会の告知◇ 12.21


 いきなり坪井が代表に呼ばれてしまったり、来期の開幕がホームで鹿らしいという信憑性の高そうな噂が流れてきたり、明後日(もう明日だけど)はパレードが待っているし、試合が無くてもウラワの情報には全く事欠かない毎日を過ごしながら、もう心は冬休みモードの管理人です。

 さて、何日か前にもお知らせしました左のバナーにもある“望”年会ですが、中間集計で33人の方が参加される事が決まった模様。今期の試合を大きなスクリーンで見ながら、ウラワサポ同士で酒を酌み交わす、飲めない僕でも心躍るシチュエーションです。24日が締め切りとなっている様なので、もし興味がある方はご一報下さい。本来発起人に名を連ねた筈の僕は、全く仕事をしていませんので、せめて宣伝だけでも… yasさん、これで許して下さい。

◇攻撃あるのみ◇ 12.20


 年末進行で全く気分の乗らない月曜日、会社でうだうだと過ごしていると僕の携帯に仲間から立て続けにメールが入ってきた。「天皇杯決勝、売り切れ!」だそうだ。まあ、毎年元旦は天皇杯を見るというフットボール好きな人がかなりの数いるだろうからそんなに驚きはしなかったのだけれど、会社の驚くほど反応の鈍いPCの尻を叩いて情報収集すると、今回もまたゲッター君たちが活躍している模様で、全くウラワブランドは瞬く間に恐ろしく高い所まで登ってしまったものだ。

 ただ確かに、今のウラワは贔屓目を抜きにしても面白いフットボールをしていると思う。他のクラブが羨む攻撃陣を擁して、本当に“外連味の無い”、清々しいとさえ感じさせる思い切りの良い攻撃的なフットボールは、傍目にもわくわくさせる要素を山ほど持っていると思う。前線から常に相手に圧力を掛け続け、高い位置でボールを奪えば恐るべきスピードでゴールへ迫り、今ではバックスからの遅攻でも高いスキルでボールを動かし、サイドを切り崩したり中央突破を仕掛けたり、攻撃のパターンは減るどころか増加基調にある。勿論、セカンド開幕当初に見せた怒濤の得点劇は多少影を潜めた感はあるけれど、相手のある事そう簡単に毎試合何点も取れる筈もない。

 ギドは昨日の会見で、もしかするとヒロミの事を嫌っているんじゃないかと思わせる程強い口調で自分たちのフットボールを称えていたけれど、彼にとってそれは当然の事なのだ。口では“攻撃的フットボール”なんて簡単に言えるし、何をもってそうするのかは結局個人の主観に委ねられてしまうから、瓦斯が自分たちの事を攻撃的なクラブだと表明する事に何ら問題は無い。ただ、結果と内容両面で攻撃的と自他共に納得させるためにはそれはとてつもなく大きな力が必要であって、今のウラワはそれに対して慎重さと大胆さを併せ持った足取りで近づきつつある。

 あくまでも僕の主観で述べさせてもらえれば、攻撃的フットボールとは、高いポゼッションが第一義にある。試合をコントロールするというのがまず大事な事で、相手ボールの時間が長いという事は必然的にリアクションになってしまうからその時点で攻撃的とは言えなくなってしまう。そして、そのポゼッションを利してパスやドリブルといった攻撃する側に与えられる選択肢の中からその時点で最も効果的だと思われるものを選び相手を揺さぶり、何度でもゴールネットを揺るがそうとする。今年のウラワは年間の総得点でも一位だし、あのスピードを生かした攻撃は誰の目にも攻撃的に映るだろうと思う。

 この“誰の目にも”というのが一番難しくて、例えばバルサのドリームチームとか、2年前あたりのレアル・マドリーとか、解り易く言えばそういう所だ。より攻撃に振ったフットボールが最も素晴らしいものだと言うつもりは無いけれど、見る側からすればやはりディフェンシブな戦いを見せられるよりは攻め続けてくれた方が余程面白い。例に挙げたチームは、全ての試合で複数ゴールを奪った訳でなくて、あくまでも攻撃的な姿勢を貫き通したという所に意義がある。そしてその結果として、リーグが終わった時に圧倒的な得失点差が生み出された時に初めて、どこに出してもどこから見ても同様の評価を得られるチームになるのだ。

 昨日の試合を見ると、エメルソンがいない事もあってか中盤から前線にかけて簡単なパス交換が増えていて、今までとは少し違った攻撃の形が見られた。その過程から永井がサイドで1対1になる場面が増えて、最終的にそこから2点が生み出された。今まで苦しめられた瓦斯のディフェンス哲学をあざ笑うかの様な攻撃の形だったし、あっちがウラワをどうやって押さえようかと試行錯誤している間に、ギドはそれをどうやって上回る攻撃を仕掛けてやろうかと考え続けていたのだろう。その差が昨日の試合に表れたのだと思うし、多分この差は縮まるどころか同じ形を続けていけば開いていく一方になるだろう。どうやって押さえるか、ではなく、どうやって点を取るか、なのだから。

 今のウラワは得点を奪おうとする事を必死に考えている。守備を疎かにするとかそういう事ではなく、フットボールの基本的なレベルは踏まえた上で、如何に得点をより多く奪うかについてぐるぐる頭を回している。だからこそあのセカンドで見せた魅力的なフットボールが生まれてきたのだと思うし、だからこそ昨日の試合で瓦斯を逆転出来たのだと思う。恐らく、今週末も元旦も、そして来年も、その方向性は揺るぐ事無くウラワは進んでいくのだと思うし、その先には夢のように攻撃的で美しいフットボールを繰り広げるチームになる可能性が潜んでいると思う。まあ、そんな先の事よりも、今はパス回しの得意なチームを叩く事が先決だけれど。

◇瓦斯叩き◇ 12.19


 家のPCが不調に陥ってここ一週間は殆どその対応に時間を費やしていたから、正直仕事がとっても疎かになっていた。そのしわ寄せはやはり週末にやってきて、今日は試合だと言うのに、瓦斯を叩く大切な日だと言うのに、午前中は出社の憂き目に遭ってしまった。それでも何とか仕事を早々に切り上げて、というか夕方以降にたっぷりと残して、会社の目の前にあるバス停にて暫し待つ。環七は日曜の午前中という事もあってかそれなりに流れていて、いつも恐ろしく遅れてくるバスも今日はたったの2分遅れでやって来てくれた。

 洗足の駅までバスに揺られて、そこから一路南北線で美園を目指す。洗足駅はいつの頃か地下化されてそれはとても綺麗になっていて、利用者にとっては良いこと尽くめの様な気がするのだけれど、結局地下になったという事は階段を使ってホームまで降りなくてはならないのだから、昔の様に構内踏切がある形の方が足の良くない人とかご老人とかには使いやすい気がするのだけど、今の所僕は至極健康なので実感としてそれを感じる事は無い。ただ頭の中で思うだけだ。

 そんな事をぼうっと考えているとすぐに電車はホームへ静かに滑り込んできて、中に入ると椅子に空きがあったからそこに腰を下ろした。美園まではゆうに一時間以上掛かるから、どうやって時間を潰すかがいつもの課題なのだけれど、今日は買ったばかりの文庫本を鞄に忍ばせていて、少しというか結構それを楽しみにしていた。試合の事を考えると必然的に気分が高ぶってしまいとても試合開始までもたないから、往路の電車の中ではいつもこうして何かしら違う事に思考を持って行ける様にしている。文庫本を鞄から取り出して、おもむろに読み進める。

 しばらくの間ずっと本に熱中していて気づけば電車は既に市ヶ谷を過ぎたあたりを走っていて、ふと顔を上げると目の前の席には青と赤に彩られたマフラーを巻いた御仁が座っていた。そのまま目線を下げてもう一度文庫本を読もうとした刹那、おっとその御仁は憎き「瓦斯」のサポーターであるという事に気づき、瞬く間に僕は臨戦態勢になった。だからといって何をするという訳でもないのだけれど、こうなるともう本を読む事は出来なくなる。僕はこの青赤の色を見ただけで体中の血という血がいきなり沸騰し心はいきり立ち、冷静な思考を持つことが難しくなって、早く試合で戦いたいという渇望が心の中を占めてしまうのだ。彼に悪気は無いけれど。

 スタジアムに到着すると、ピッチでは山岸が土田コーチと練習に励んでいる所だった。かなり遅い到着でになってしまったけれど、今日ばかりは一刻も早く試合が始まって欲しかった。瓦斯は、何故だか解らないが僕にとって最も心が燃える対象であり、それは彼らが強かろうと弱かろうと変わらぬ不変なもので、その要因は監督なのかコールリーダーにあるのか解らなくて、多分今まで余り勝っていないという事も含めて様々な要素が絡み合ってそうなっているのだと思う。何が攻撃サッカーだ、本当の攻撃はこうやるんだというのを見せてやると思いながら、なかなかそれが果たせないもどかしさもある。

 でも今日は、今期初めてと言っても良いスタメンからの4バックがもの凄く有効に機能して、石川に事故のような先制点を奪われた所と、ミスから決定機を与えた場面を除いて80分くらいの間圧倒的にウラワが支配し続けて、面白い様にボールが回る場面も多々あって、終了間際にアレックスが逆転のゴールを決めるという劇的な展開も相俟って、いつもの勝利以上に喜びの感情を激しく感じた。そういえば、瓦斯と決勝を戦った11月3日は引き分けて負けて、優勝を決めた名古屋戦は負けて勝って、チャンピオンシップの第二戦は勝って負けて、煮え切らない結果が続いていたから、余計にそんな気分になったのかも知れない。

 そんな心地よさを体中で感じながら、こうした気持ちになれるのがフットボールの素晴らしさなんだと噛みしめながら、今も更新をしているのだけれど、僕の手元にはまだまだ仕事が山積みで今日はもしかすると徹夜になってしまうかも知れないけれど、そんな僕にそこはかとないモチベーションを与えてくれるのはウラワな訳で。

◇やっとだよ◇ 12.18


 数ヶ月前からビデオカードの調子が悪くて、BIOSの画面すら上手く表示できないようになっていた。んで、ウインドウズXPのサービスパック2が自動更新で勝手にアップデートされてからというもの、ビデオカードだけにとどまらずPCの不調は全体に広がって、しまいにはデスクトップの描画が異常に時間が掛かる様になってしまって、今週は殆ど何も出来ない状態にまで追い込まれてしまった。そうなるとネットジャンキーの僕は発狂しそうになり、何も考える間もなくパーツを買ったりして今週はPCの環境を復旧するためだけに存在した様なものだ。

 という訳で、漸く普通に更新したり出来る環境を取り戻す事が出来ました。めでたしめでたし。あとはスキャナーとプリンターのドライバを入れればほぼ完璧です。僕がこんな事をしている最中にも世間は何事もなく時間を経過し、ウラワは天皇杯を順調に勝ち進み、明日は憎き瓦斯との対戦です。また、republic-of-urawaのyasさんからご提案頂いた望年会の計画も着々と進んでおります(まあ、僕は何もしてませんが)。左のトピックス欄にバナーが貼ってありますが、これは日本活動蹴球倶楽部のkojyaさんが作って下さったものです。

 この「浦和ネット番長連合望年会」という集まりに参加したいという方は、バナーをクリックして詳細を確認して頂いて、kojyaさん宛にトラックバックなりを送って頂くか、僕あてにメールを送るか掲示板に書くかして頂いて参加表明を下さい。個人的にはこの集まりをやる場所の事も知りませんし、誰がどれだけいらっしゃるのかも把握できていないので、実際の所非常に楽しみです。現実的に、ウラワ系サイト管理人の方々とお顔を会わせる機会は余り多くはありませんので、こうした機会に親睦を深められればと思います。

 さあ、明日は瓦斯を叩くチャンス。天皇杯ですから、いくらホームゲームとは言え試合前の何とも言えないあのまったり感は防ぎがたいので、僕らサポーターが良い雰囲気作りをして戦えれば良いですね。あと2つ勝てば、日本プロフットボールリーグのタイトルすべてのファイナリストになります。元旦に、国立で応援できるように。

◇望年会◇ 12.16


 え〜、家のパソコンが絶不調に陥りまして、今日まで更新できませんでした。とりあえずパーツを買ったり、OSを入れ直したりして、何とか普通に動くようになったので場当たり的な動きを少しだけ。

 republic-of-urawaのyasさんからご提案を受けまして、ウラワサポ管理人による忘年会をやろうという事になりました。詳細はyasさんの所で見て頂くとしまして、詳細は明日以降にまた書きます。まだまだこれから、ソフトの再インストールなど仕事が沢山残っているので・・・

◇終戦◇ 12.11

対戦成績:ウラワ2勝 横浜1勝 2引き分け(ナビスコカップ含む)
年間成績:ウラワ勝ち点62 得失点差+31 横浜勝ち点59 得失点差+17

 まあ簡単に言ってしまうのなら、そんな簡単なものではないという事なのだろう。最後のチャンピオンシップだったから、何が何でも勝って終わりたいと心底思っていたし、そう考えた人達が沢山いたからこそ、あんなに素晴らしいスタジアムの雰囲気を作り出す事が出来たのだと思う。中西がピッチから去ってすぐアレックスのゴールが決まった時、もしかしたらこのまま行けるんじゃないかという想いが頭の中を過ぎったのだけれど、ウラワには何かが足りなかった。シーズンを通した全ての成績で相手を上回りながらも、最後の最後に迎えたPK戦を落としてしまった。僕は歯ぎしりのしすぎで未だに顎が痛い。

 僕は今でも今期最も輝いたチームはウラワだと考えているし、それはチャンピオンシップで破れたからと言って色褪せる事は無い筈だ。リーグで突出した攻撃力を持ったウラワは、ともすればディフェンシブな哲学に覆われる事の多いJリーグにおいて終始攻撃的なフットボールを展開し続けたし、今ではどんな相手を迎えても試合前からイニシアチブを取るチームへと変貌した。ウラワと戦うチームは、常にウラワの攻撃力を警戒し、ディフェンスの構築が最重要の課題となるから自らのフットボールを展開する事が難しくなる。結果の如何は兎も角として、これだけ相手に威圧感を与えられるチームになったのは本当に嬉しい事だし、だからこそ、やっぱり勝ちたかった。

 単純にウラワが栄冠をこの手に収められなかったのは、紋切り型の表現になってしまうけれどやはり経験という部分だと思う。横浜の選手・監督は、延長に入ったらVゴールを取ろうと話していたらしいけれどそれは表層的なもので、実際はPKになってからの事を深層心理では思い描いていたと感じる。僕も含めて、ウラワ側はナビスコ決勝でのネガティブなイメージがあるし、何とかPKまで行かずに終わらせたいと考えていたと思う。そういった少しの心理的な抑揚がPK戦の結果に現れたんじゃないだろうか。どんな形でも勝利をもぎ取るという貪欲なまでの精神が、もしかしたら少しだけ足りなかったんじゃないかと思うのだ。PKは運の要素に左右されるというのは勿論理解しているけれど、それだけで済ましてはいけないとも思う。今期、大舞台で二度もPKに泣いたこの経験は、間違いなく僕らの精神的な成長を促すと考えているし、それは選手達だけではなくサポーターにとっても同意だ。

 試合が終わった時、僕らの目の前で喜ぶというかこちらを煽るポーズを取っていた横浜の選手何人かを見ていて、その瞬間は危うく手にしたペットボトルを投げ込んでしまいそうな程頭に血が上った。でも、後から考えると彼らがとても可哀想に感じられてきた。不遜と思われても仕方がないけれど、もし仮にウラワが勝った時の事を考えると、ウラワの選手達が相手サポーターに向かって何かをするなどというのは全く考えられない事だし、それだけ横浜の選手達はスタジアムの雰囲気にプレッシャーを感じていたのだろうと思う。リーグのチャンピオンを取ったのにもかかわらず、いの一番に自分たちを応援してくれるサポーターの所へ走れないのは、とても寂しい事だ。

 そんなウラワのスタジアムは、ホームだけではなく遠方のアウェーであろうと、いつでもどこでもチームと一緒に全国を駆け回り応援を続けるサポーターによってその雰囲気が形作られていて、更に言えば、そのサポートは継続しつつも不変ではなく、例えば昨日の様な舞台が用意されればどこからともなくまた新たなサポートの形が提案され、そしてそれが実行されていくダイナミズムに満ちている。年間チャンピオンには僅差で手が届かなかったけれど、また目の前で優勝を決められる厳しい思いを経験してしまったけれど、それでも昨日ほどウラワのサポーターであることを強烈に誇り高く感じた事は無かったし、また改めてこれからのウラワを精一杯応援していきたいという気持ちが、少し荒んでいた僕の心を充填してくれた。

 6万近い観客の殆どが手拍子を打ち、無数の照明灯に照らされ青く光るピッチに向けて発せられる大音量の声援は、スタジアムのあちらこちらにぶつかりながら反響しながら、我が赤き選手達を鼓舞し、相手選手を戦かせる。それが残すサスティンは表現が難しい程迫力に満ちていて、これがウラワのスタジアムを象徴的にさせる。僕はこの中で叫び続けられる幸運を理解しているし、たかが一度チャンピオンシップで負けたくらいで落ち込むへたれでもない。そりゃ悔しいさ。どこにもぶつけられない歯痒い気持ちはあるし、掌は強く握った爪痕が痛む。だけど、その一方で僕はとてつもなく幸せだ。だって、これからもウラワを感じ続けられるのだから。

◇いつもと同じでは多分駄目で◇ 12.9


 ここ何日か、「いつも通りの」という言葉の意味をずっと考えていた。ナビ決勝の前、自然体でとかいつもと変わらぬとかいう話をしていて、結局それが行き過ぎた結果だったのか僕は力が抜けすぎて余り良いサポートが出来なかった。多分、ウラワにとっての「いつも通り」は、前の試合と同じレベルの事をすれば良いというものではないのだろう。それを、僕は忘れていた。だから今自分に対して「明日はいつも通りに、今まで以上のサポートをしよう」と話しかける。

◇サポートについての散文(まとまり無し)◇ 12.7


 僕は試合が終わると、大抵の場合まず喉に異物感を感じて、翌日になると脹ら脛と両腕の筋肉が悲鳴を上げる。これで風邪なんかひいていると余計に具合が悪くて、折角治りかけたと思った喉の炎症などはいとも簡単に症状を悪化させるし、なかなか風邪が治らないなんて事も良くある。アウェーの試合だと、お金の無い僕は移動手段を簡素化するしかなくて、余計に体力を消耗する。

 日曜の試合でもそうだったけれど、余り芳しくない結果だと地面を踏みならしたり椅子を蹴っ飛ばしたりしてしまう事もあるから怪我の危険も常につきまとう。これが指定席で見ているとそういう気分にならないから不思議だ。ゴール裏は常に熱気があって湿度が高くて、明らかに五感に対する入力がより鋭敏に感じ取れる場所であり、試合の行方はよく判らないけれど僕にとってはかけがえのない場所なのだ。喉を痛めたり筋肉痛になったりするのを嫌だと思った事は一度もないし、逆に言えばわざわざ好きこのんでそこへ通っている。

 僕はゴール裏のサポートが偉いとか大変だとか考えた事もなくて、それは自分だけでなく他の大勢のサポーターに対しても同じ気持ちだ。そこがどんな所なのか自分で理解した上で、お金を払って朝から並んでそこに居るのだから、偉いとかそういうのとは少し違うと思う。サポーターに支えられた等という表現を良く見るけれど、僕は自分がウラワというフットボールクラブをサポートしたいからゴール裏へ行くのであって、別に誰から評価されたいとかクラブから良く思われたいとかそういった想いはない。

 サポートの方法論は言い出せば幾らでも出てくるだろうけれど、最も選手に伝わるのはやっぱり「音」しかないと思うし、試合中の選手達は「音」でしかサポーターの存在を認識し得ない。だから僕は声が潰れようと手が上がらなくなろうと、腹筋を使って声を絞り出そうとするのだし、出来るだけ大きな音が出るように手拍子を打つのだと思う。試合が始まるまでは色んな事を考えてはいるのだけど、始まってしまえば最大限に体を使う事しか出来ないし、既にそれはオートメーション化されてるといっても過言ではない。

 だから↓の様な呼びかけには諸手を挙げて賛成するし、こうした動きが出てくる所にウラワの凄さがあると思う。指定席でも声を出していこうという動きもある様だし、今週の土曜日はクールを装う横浜の奴らにウラワが持つ根源的な力を思いっきりぶつけて、圧倒的な試合をしたいと思っている。ゴール裏が中心となって、相手チームを見えざる力で覆ってしまう。こんな事が出来るのは、ウラワしかあり得ない。

(配布元を漸く見つけました。浦和御殿さんより)

◇前半終了◇ 12.5


 相手監督のインタビューをコールでかき消したあとすぐに、2階席に陣取った場所を蹴るようにして飛び出し、走るのではないのだけれどそれに近いスピードで、意に反しゆっくりと進む人の流れを避けながらひたすら歩いた。ピッチで起きた出来事を反芻する余裕はなく、ただ僕は怒りに任せて持っていたビニル製の傘を無意識に上下に動かしていて、階段に差し掛かると意味もなく自分の歩くリズムにあわせて傘の先端で階段の先の所を叩き続けていた。何かをしていないとつい少し前に見た光景がちらつくから、階段を叩く力は徐々に強くなり、しまいにはビニル傘の先端に付いているプラスチック部分がぱきっと割れて、中にある赤く錆びた鉄の部分が露わになった。

 コンコースまで降りてくると真っ赤な人の流れが右から左から押し寄せていて、右への流れに乗れば至近に小机駅があるのは判っていたのだけれど、沸点をとうに超えた自分の血流をその短い時間で鎮まらせる自信はなくて、敢えて遠い道のりになる新横浜へと向かうべく左へ流れる赤い濁流に呑み込まれた。スタジアムの敷地を抜けると川を渡る小さな橋に差し掛かかり、その辺りで赤い流れに少しずつ青い色が混じってきて、その色を見る度に、その方へ聞こえるような声で負け犬の遠吠えを繰り返し、一緒に歩く仲間に無理矢理同意を求めたりした。

 急に視界が灰色の建物に遮られ、明るく輝くコンビニエンスストアのネオンが眩しく感じられる様になって、駅が近づいてきたのを知った。新しい街特有の、碁盤の目に整備された歩道のある道路を行くと、両側に並ぶ飲食店は酒類を出す店を除いて殆どが暖簾を下ろしている時間になっていて、ちょっとお茶でも飲んで気を静めてから帰ろうと考えていた僕はいよいよ目が血走り、とてもじゃないけど混んだ電車に乗り込んで家に帰る気力が無くなっていた。連れもその気持ちは一緒だったみたいで、仲間の中で最もスタジアムに近い場所に住んでいる僕たちは、東横線という選択肢を捨ててバスで帰ろうという事になった。

 その選択はまあ間違っていたのかも知れないし正しかったのかも知れない。バスの時刻など知る筈もない僕らは、仲間達と別れてから意図的に遅いペースで歩きながらバス停へと向かい、そうするとタイミング良く溝の口行きのバスがやってきて、尚かつ幸運な事に運転席直後にある二人掛けの椅子に腰を下ろす事が出来た。確かに、そこまでは良い流れで事が運んでいて、このまますんなり南武線に乗り換えて家路につければ何の問題もなかったのだろうけれど、結局僕らのすぐ後ろに座ったのはびっくりする程甲高く良く通る声で話す“青い”奴二人組で、新横浜の駅から第三京浜まで延々一時間近く続いた渋滞の最中、彼らの話をずっと聞かなくてはならなかった。もう、いい加減良いだろうと思っても、滞る車の流れの先端には“赤い”者同士が乗る車の追突事故があり、踏んだり蹴ったりというのはこういう事を言うのだろうと切実に感じた。

 電車の3倍の時間を掛けて自宅へ到着する頃には、僕のイライラは鎮まったというより疲れが先に来てある意味どうでも良くなっていて、やりきれない思いだけが心のど真ん中に居座った。こんなにモヤモヤした気分はとても久しぶりな気がして、イライラは鎮まったけれど決して自分の中に解決を見いだした訳ではなく、何というか沸々とした怒りの感情が剥き出しになったというか、そんな感じになった。それが審判に対してなのか相手チームに対してなのか、自分でも正確には理解出来ていない。ただ、どこにもぶつけられないこの感情は、きっとどこかで爆発させる。

 ここ数ヶ月、ナビスコの決勝でPK負けしてしまった事を除けば、殆ど負けた時に感じる特有の感覚を得る事無く過ごしてきて、言うなれば少し“緩い”状態になっていた事は否定しない。青いチームに負けた、というより前半をリードされて折り返した事で、酷い主審に当たってしまった事で、忘れていた感情が図らずも蘇ってきた。戦いの本質を思い出し、男子の本懐を取り戻し。ああ上等だ、やってやろうじゃないか。今週末は昨日よりもっとピッチの近くで戦えるんだ。こんな素晴らしい舞台まで僕らを連れてきてくれた選手達に感謝し、もっともっと相手が畏怖して縮こまったプレーを連発してしまう様なサポートをしてやる。ウラワの選手達が、自信を持って前へ前へと突き進む事が出来る様なサポートをしてやる。こんな腐した気分で年越し出来る筈がない。この気持ちを取り戻させてくれたという一点においてのみ、横浜には感謝だな。

◇そろそろ、だ◇ 12.2


 ウラワが勝って欲しいという気持ちが同じならば、方法論はどうだって良い。まさか何万と人が集まる場所で全員が同じ思考を持っている方が恐ろしいし、そのベクトルが無茶苦茶な方向を向いていない限り、手段を同期させる必要は無いと考える。

 今日ある人からメールを貰って、その内容に興味深い事が書いてあった。というよりも、僕自身の感覚ととても似た意見がそこには書かれていて、少し驚いて、殆どは納得して。ウラワのセカンドステージラスト3試合、僕は確かにいつも通り応援をしたし、試合後は変わらずに喉が嗄れ、腕と脹ら脛は筋肉痛に悩まされた。ただ、試合中に感じた感覚は今までに味わったことの無いそれで、多分メールをくれた方も同じ思いに悩んでいるのだと思う。

 自分の中では理解していて、整理もついていたのだけれど何となく口にするのが憚られる様な考えがあった。端的に言ってしまえば、優勝が決まったあたりからウラワに対して持つ感情に大きな変化が表れてきたのだ。試合中、無心でウラワの勝利を願って声を張り上げるのがそれまでの姿だとしたら、名古屋戦を迎える前に「残り3試合で1勝すれば優勝」というシチュエーションになって以降、試合に対しての集中力が覿面に落ちた。ウラワが強くなって自信がついてきたという事もあるのだろうけれど、その大きな理由は「勝ちたい」という強い気持ちが薄れていたからではないかと、自分なりに推察している。

 優勝を決めてもまだ、リーグ戦が2試合残っている状況では流石にモチベーションを上げるのは難しいし、初めての経験だからその期間をどう過ごして良いのかも判らない。少なくとも僕はそうだった。何日か前に書いた「戸惑い」の原因も間違いなくここにあり、チームが強くなってきたとか勝ち慣れたとかそういった理由もあるけれど“勝っても負けても結果に影響が出ない”という感覚の中で過ごすのはやはり難しかった。柏戦も広島戦も、結果的に勝利で終わる事が出来たけれど、僕の中では目の前で戦っている選手達に対して優勝が決まる前と同じ様な気持ちで声を向ける事が出来なかったし、でもそれに対して罪悪感を感じるとかそういう事は無くて、ただどこか煮え切らない気持ちが残っているだけだ。

 この感じが僕だけのものなのかは判らない。ウラワが初めて経験した“消化試合”をどの様に捉え、感じるかは全くその人の感性に依存するのだから。ただ、それが普通の姿であって、誰も彼もが何もかも忘れて優勝に酔いしれている訳がなく、ある人はチャンピオンシップへ向けて精神を集中しているかも知れないし、またある人はリーグ戦と変わらぬスタンスを保とうと努力しているかも知れない。兎も角、人間の集まりというのは雑多になるものであって、考え方の統一が図られる事などあり得ない。

 応援するスタンスにしてもそれは例外なく適用され、ウラワが勝つ為のサポートならばその考え方や手法などは、極論すればどうでも良いのだ。自分が何をすれば一番チームの為になるのか必死に考えて行動する。それぞれが寄り集まって来たときに、同じベクトルを向いた様々な力が集結してきたときに、巨大な力が発生する。ウラワのゴール裏文化って、そういうものだと思うし、だからこそあれだけのパワーを生み出し続けてきたのだと思っている。スタジアムには色んな考え方を持った人達が集まるのだから時としてぶつかりあいが起こる事もあるだろうけど、結局の所目指しているものは一つなのだから、そう難しく考える事も無いのかなと。

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