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最近の日記::◇スタジアムの風景◇

クルヴァ

 フットボールに、もっと突き詰めて言えばヨーロッパのフットボールに興味を持ち始めたのは、正確な年次を出すと93年頃になる。何度も書いてきているけれど、僕をフットボールに引きずり込んだのは94年ワールドカップ予選のイタリア対スイスの試合であり、その後すぐWOWOWに加入して見たイタリア・セリエAである。

 今でこそ、プレミアやスペインのリーグ戦も楽しんで見られる様になったし、特にイングランドのスタジアムが見せる雰囲気がとても素晴らしいものに感じられる様になってきたけれど、やっぱりセリエにあるあの殺風景なスタジアムが、僕のフットボールにおける原風景だと思う。

↓ここから続き

 イングランドやブンデスと比較すれば決してスタジアム稼働率の高いとは言えない、セリエの各スタジアム。大きなスタジアムになればなる程、ビッグゲームでもない限り客席には空席が目立つし、プロビンチアは見るからに設備の古く汚い会場を使っている。ヨーロッパの中では専用スタジアムの比率も低いし、今の様に各国のリーグ戦をテレビで見られる様になってからは、セリエのスタジアムの環境が恵まれたものでは無いというのは、朧気ながらに理解する事が出来た。

 しかし、イタリアはクルヴァが熱い。ナイトゲームに見る発煙筒の光はそれだけで僕の心を沸き立たせ、拡声器を持ったリーダーが引っ張る野太い声の応援を聞くと体中に電気が走る様な感覚に陥る。ビッグフラッグやゲート旗がはためく試合前の光景は、試合前に選手を迎える儀式として僕の中で完全なものとして存在している。クルヴァの熱狂度は、少し図抜けているだろう。そしてウラワのサポートにも、どこか共通したものを感じ取れる。

 サポートのスタイルとしては、プレミアの様に自然発生的なチャントがスタジアムのそこかしこから生まれては消え、というのも素晴らしいとは思うし、それが理想的なのかも知れないけれど、熱狂するクルヴァを愛する自分がいる。

 選手や審判へコインが投げ込まれたりする回数は、まず間違いなくセリエが一番頻度が高いだろうし、サポーター同士のぶつかり合いも少なからずある。空席が多いというのも理由になるだろうが、緩衝地帯は大げさなくらいしっかりと取られていて、それでも揉め事が起こったりする。恐らく、いや絶対に、こうした面は真似てはならないものだし、彼の国にしてもこうした事が原因の一つとなって、観客動員が減少しつつあるのだろう。「スタジアムは危ない所だし、テレビで見れば良いや」そうした印象が強く持たれる事によって。

 ただこんな熱狂があるからこそ、それに惹かれてしまうという側面も恥ずかしながら僕にはあって、いつもそうしたバランスに苦慮しながらスタジアムへ足を運ぶ。クルヴァは聖人君子である必要はないと思っているし、近寄りがたい雰囲気を醸し出しているくらいが丁度良いと思う。それでなくては相手を戦かせ萎縮させる事など出来ないだろう。ただ、そのベクトルは少しのズレも許してはならず、本当に“危険”なものになってしまっては歴史を学ぶ意味がない。

 安全なスタジアムと、僕の原風景である狂熱のスタジアム。相反する二つの事柄がどうにかして上手いことバランスされないかと、埼玉スタジアムのアウェー側スタンドに鉄柵が作られるというニュースを見ながら考える。

コメント(6)

コメント75アヴォカート

掲載されてる写真はデッレアルピですね。
昔のまだ客が入ってた頃のデッレアルピは
両側のクルヴァから選手をサポートしてたんですよね。

スタジアムの暴力は私も反対ですし、絶対に肯定はしませんが
イタリアの熱狂的なクルヴァには憧れがありますし、
いつかはあそこに行きたいという願望があります。

今、埼スタ南側でも熱くサポートしていこうという
動きがあるみたいですし、かつてのデッレアルピのごとく
両側ゴール裏から熱狂的なサポートをレッズの選手が
受けられればと思います。

  • URL
  • 2005/02/22 09:49
コメント74アヴォカート

補足

FIGHTERSの断幕が見えるのでこれはCURVA SUD(CURVA SIREA)ですね。
デッレアルピは南側に熱狂的なウルトラが集まり、
北側はそれに比べるとややおとなしいというか。

  • URL
  • 2005/02/22 13:58
コメント73kojya

>相反する二つの事柄がどうにかして上手いことバランスされないかと

今怠惰屋さんが良い事言った!

プレミアのスタイルに憧れを持っていますし、
さりとてセリエやアルゼンチンリーグの熱狂にも惹かれます。
そして、世界屈指の安全性の高い日本のスタジアム。

これらを い い ト コ 取 り した日本の応援スタイルを目指すのが
我々の務めであり、個人的にも永遠のテーマです。

  • URL
  • 2005/02/22 14:24
コメント72うら@管理

そう簡単にいくとは思っていませんが、それを目指して行動するしかないですからね。ライフワークですね!

  • URL
  • 2005/02/22 23:32
コメント71urawa-bose

「それ」ができるのは、ウラワしかありません。
たぶん、世界でも五指に入るサポター集団になる可能性があると思います。

まさにエンターテインメントとしての「戦争と平和」を同時に具現できる、
理想的なスタジアムを創出できるのはウラワしかありません。

  • URL
  • 2005/02/23 19:22
コメント70kota

> ライフワークですね!

そう、ライフワークなんだ。
だから、昨日より明日を、少しずつ良くしていきたいですね。

  • URL
  • 2005/02/23 21:39
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