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最近の日記::◇寝不足の日々◇
- 2006年6月13日(火曜日) 23時54分
- category:フットボール


普段は賑やかに人の声が漏れ聞こえてくる、家の至近にある居酒屋から音が殆ど聞こえてこず、その建物の裏側で従業員が暇そうに煙草を燻らしている姿を、同じく自分もベランダで煙草を吹かしながら眺めながら、この日はもう日本にとってそうした一日になったのだと感慨深く。1点をリードして迎えたハーフタイム、これまでそれ程肩入れをしてこなかった現在の代表に対して、想像していた以上に強い気持ちでテレビに向かっている自分に少し驚きながらも、やはりこれがあるべき形なのだろうと考えていた。
↓ここから続き
驚くほど鮮やかな逆転劇を経て試合を落とし、悔しさと怒りに似た感情が混ざり合って半ば放心しながら画面を眺めていた。そして直後に始まったチェコ対アメリカの試合では、まさにこれが目指すべきものだろうと思わせるに十分な、チェコの圧倒的に質の高いフットボールが展開されていて、瞬く間に映像の虜となってしまった。トップと中盤が10メートルと離れぬコンパクトな陣形を保ちながら、とても流動的にポジションを変化させながらゲームの流れを掴み取っていくチェコの戦い。アメリカとて、高い身体能力を生かした非常にシステマチックでシンプルなフットボールを見せる好チームなのだけれど、それを寄せ付けぬモダンなチェコのやり方は、少なくとも体の規格で劣る僕らにとってこの上ないお手本だったと思う。
ヤン・コラーの出現を待望するのはクレイジーかも知れないが、ネドベドやロシツキーを真似るのはそこまで非現実的な事ではないと思うし、更に彼らの戦い方、即ち“守るときには狭く、攻めるときには広く”というものを目指そうとするのはあながち間違った選択とは思えない。日本にプロフットボールが誕生してからこちら、ずっと言われ続けている身体能力の差。そして、ミドルシュートの意識と精度。前回大会でベスト16に入る事が出来たから、少しは縮まったのかなと思っていた世界との差を、逆に強烈なまでに体感させられている今回のワールドカップは、やはり面白い。
開幕戦、ラウムのシュートから始まって、ほぼ毎日のように素晴らしいミドルシュートがネットに突き刺さっている。ボールの問題も少しはあるのかも知れないけれど、まず打たなければ始まらないのは当然で、少しでもコースが開けば貪欲に枠の隅を狙ったキックを出来る技術と気持ちのバランスが、まだまだ僕らには足りない。確かに監督の能力に疑問符を付けたくなったり、日本はもっと出来るだろうと思ったとしても、kojyaさんが書いていた通り、全ての結果は日本のフットボールに関わる全ての人間の責任であり、代表チームというのは文化的な面も含めて現状の日本を全て体現しているのだから、それを受容して尚かつ上を向いて行かなくてはならない。
自分がサッカー好きだと周囲に知られていると、こうした日の翌日は朝一番で色んな人に話しかけられて正直凹む事も多いけれど、それでも今日の朝はそうした事がまるで苦痛ではなくて、何とも言えない嬉しさがあった。俄がどうとか、そんな事はもはやどうでも良くなっていて、かなり本気で悔しがっている他部署の部長が話す愚痴を聞いていたり、「次はどうなの? 勝てそうなの?」と尋ねてくる上司、そして延々と一日中、会社内で昨日の試合が語られているという、日頃見たことのない奇妙な光景を眺めていると、少しだけ頬が緩んできてしまうのだ。
マスコミに煽られて騒ぎたいだけの奴だって沢山いるだろうし、ワールドカップが終わればすぐにそれを忘れてしまう人が大半あろう。それでも、こうして日本代表がワールドカップに出場する事によって、フットボールに興味を持つ人が少しでも増えてくれればそれは嬉しい事だし、更にその中の数パーセントでも、Jのスタジアムへ足を運ぶ人が現れたら何と素晴らしい事だろうか。
奇跡を信じるには少し年を重ねすぎたかも知れないけれど、どうせ駄目さと斜に構えていたって面白くも何ともないのだから、気持ちで戦う他術のない選手達を信じたいと思う。フットボールほど“何か”があるゲームを他に僕は知らないし。
と、珍しく代表モードのエントリをあげたところで。どうもブログの調子が今ひとつだったので再インストールなどをしてみました。今までテキスト形式でログを保存していたのですが、これに伴いSQLで保存するようにしたので少しは安定性と速度の向上が図れるのではないかと期待しております。ご多分に漏れず、僕もワールドカップで全く眠れない日々を送っておりますので更新頻度が上がってくる事は無いと思われますが、一つご容赦を。
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コメント(2)
チェコの試合はホントに素晴らしいものでしたね。
スペースを見つけたら必ず誰かがそこを埋めにいく。
ボールを奪いに行く連動性と攻めに出て行く時の迷いのない動き出しは見事でした。
労を惜しまない、隙を見せない、選手個々がチーム全体のために動く。チームスポーツであるサッカーの本質を見せてもらっているようで勉強になる試合でした。
日本代表の敗戦後、不貞寝してこの試合を見逃しちゃった人はすごい損をしてますね(笑)
>赤色眼鏡さん
ホント、あの試合を見逃した人は損をしています(^_^;)
フォーメーションは変わらないのに、人はどんどん入れ替わっていて、そして少しも組織を損なわないチェコのフットボールは、とても勉強になるものでした。浦和がああした戦いを見せてくれる様になって欲しいと思うのは欲張りでしょうか(笑)